2021年度 理事長所信
理事長 大矢 耕平

はじめに
1949年、戦後復興の中「新日本の再建は我々青年の仕事である」という志を掲げた若き青年たちが集い、国の復興、再建は他の誰でもなく自分たちが担っていくのだという使命感に突き動かされJCI運動が始まりました。そして、交野市の市民憲章「和」が制定された1981年、交野青年会議所は全国で678番目に誕生しました。  昨年、40年という節目を迎え、いつの日も変わる事のない青年経済人としての使命感を持ち、新たな風と共に時代の変化へ立ち向かう一歩を踏み出す「スタートアップ2021」大胆かつ慎重に、地域社会の先頭に立って行動していくことが交野青年会議所の責務であり、地域のリーダーシップを発揮していくことが私たちに求められている運動です。  令和の時代へ移り、世界情勢、そして私たちの身近な生活スタイルも大きく変わり、その変化はますます加速していくばかりです。  そんな今だからこそ、先人から受け継いだ平和と繁栄の価値をさらに高め、守り抜き、地域の未来を創造していく団体にふさわしいJCI運動を展開していくことをお誓い申し上げます。

機構改革
これまでの交野青年会議所の運動から大きく変化を成すべく、対内外におけるオンラインを通じたIT活用へ本格化して取り組んでまいります。  ITは地域のあらゆる場面で導入が進み、特に教育分野の活用が期待されています。少子高齢化社会である今、効率と生産性の向上が求められている中で福祉・教育分野へのIT導入に遅れを取れば地域の特色が弱小化してしまいます。まずは会員が環境変化に慣れ親しむために、例会・事業・委員会においてオンライン・WEBを積極的に用いて基礎知識習得を図ります。  これらを踏まえ本年度は、ITの活用技術や導入事例を会員が肌で感じることができる例会を総務広報委員会に担当してもらい、自然豊かで暮らしやすい地域の利便性拡大に繋げるべく、ITを駆使する1年にしてまいります。  また、新型コロナウイルス感染拡大防止を徹底する観点では、青年会議所運動の本来の趣旨でもある対内外におけるコミュニケーションの機会が少しでも欠けることのないようスムーズな組織運営を行うため、感染拡大防止策とコロナ禍における緊急事案対応を総務広報委員会に担当していただきます。誤解や偏見の憶測が飛び交うことがないよう情報処理を徹底して、私たちの運動にご理解いただけるよう広報活動へ努め、この時代に必要とされるスキルとマインドを兼ね備えた交野青年会議所として、今の国難といわれる時代を地域再建のために挑んでまいります。

魅力集約
本年度は、昨年度創設された会員拡大会議から拡大エネルギーを引き継ぎ、会員拡大委員会として設置し、15名の新入会員拡大を掲げます。  私が考える会員拡大は、地域の未来を心の底から想う人財の創出です。JCIは、会員同士が背比べをする団体ではなく、共に地域の事を調べ、誰よりも考え、切磋琢磨して地域の発展に貢献していくことが青年会議所運動の基盤です。これを推し進めるには「Active Member 40」と交野青年会議所では継承されております。  会員拡大運動を通じ、その過程で会員自身が成長へ繋がる機会が多々あります。一方で、会員一人ひとりが交野青年会議所としての存在意義を示さなければ会員拡大の本質には繋がりません。本年度は、昨年度入会者が多い組織構成ではありますが、私たち青年経済人が地域貢献を成すために飛躍を遂げて会員拡大運動へ取り組んでまいります。  地域へ貢献する動きの一つとして組織の増強は常に必要不可欠で、40歳までの青年が集う団体として多種多様な人材で事を成し、地域へ変化を与えていくのが使命であり存在価値を示すことができるのです。  交野市では近年、都市開発による企業の誘致が行われ、様々な産業の異業種が集まり始めています。「地域の企業訪問」をはじめ、名刺交換会を定期的に実施していき、地域産業発展のパイプ役へ繋がる会員拡大を目指してまいります。  例会はワークショップ形式を基本として、地域に対する分析・展開・実行・検証を幾度となく重ね、会員自身がそれぞれの個性を持って地域で率先して行動できる会員資質向上を実施してまいります。

地方創生
戦後最悪、バブル崩壊以来の大不況に陥りつつあるという現実を私たちは受け止めなければなりません。この困難な時代だからこそ、交野青年会議所が地域へ示すことは「勇気と希望」であり、これまで先輩諸兄が築き上げてこられたこととは何ら変わらず、時代の変化へ立ち向かうべき今こそ行動する時です。  まだ見ぬ地域の未来を担うのは子供であり、良くも悪くも地域の財産を残すのが私たち大人です。子供たちが将来、この地域で生まれ育ち、いつの日も故郷が愛おしいと想う環境の持続可能な社会として地域を創造していくことが必要となります。
交野市には相撲土俵が公共施設内に常設されており、これまで多くの力士が大相撲へ輩出されてきた栄誉があります。地域の将来を担う子供たちの健全育成のため、聖地・両国国技館への勝機を燃やす「わんぱく相撲大会」が例年開催されてきました。この数年で「子は大人を見て育つ時代」から「子はITを活用して育つ時代」へ変わりつつあります。そのような時代であっても「勝負」という感銘を受ける機会を私たちがつくり、社会へ出る糧に繋げる青少年健全育成事業を交野市の相撲土俵で実施してまいります。  また近年、交野市内の小中学校において一貫教育の実施が検討されています。交野青年会議所として、時代の変化に沿った教育が必要である背景から文部科学省が推進する小中一貫教育の「社会性育成機能」の強化に寄与していく団体として支援してまいります。  ネット社会で情報収集の利便性が図られた一方、大人だけでなく子供たちの多くも「ストレス」を抱えている社会になっています。幼い心ながらも大人が身近に感じ取れなくなっており、そんな時代に私たちが手を差し延べることができる存在にならなければなりません。  これらを踏まえ本年度は、40周年継続事業の構築を強化していき、地域社会における政治・経済・文化・伝統の良き変化を与えていきます。本年度は、交野市民まつり「にぎわいフェスタ」をはじめ、子供から大人まで明るい未来を感じることができる心温まる事業で地域活性化へ繋げてまいります。

おわりに
1867年の大政奉還に尽力し、明治維新に影響を与え、31年で生涯を閉じた坂本龍馬が「事は十中八九まで自らこれを行い、残り一、二を他に譲りて功をなさむべし」と述べています。会員一人ひとりが社業ですら厳しい状況に直面する中、JCI運動は一体何のために、誰のためにと自問自答する日々です。  自らが十中八九まで楽しみ、もがき、感動し、成長した暁には、最高の一、二を地域のために未来へ譲っていく1年に致します。  地域の創造は、持続可能な開発目標の17目標・169ターゲット・232指標で構成されているSDGsを基に引き続き取り組みます。綺麗事を述べるだけではなく、今の時代に真の行動を起こさなければ地域は何ら変化しません。そして、40周年で掲げたVisionFor2030に沿って地域で模範となるSDGsの推進する団体の確立を目指して、昨年度、やむを得なく開催ができなかった40周年記念式典を本年度開催として英知と勇気と情熱を持ったJAYCEEが結集して認識を深め、交野市の持続可能な地域貢献団体として邁進してまいります。 関係諸団体の皆様、敬愛するシニアクラブの諸先輩方には、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。