2024年度 理事長所信
第44代 理事長 松村 紘子

はじめに
 緑豊かな田園風景の広がる交野の地で、JCI交野は「明るい豊かな社会を築く」という同じ志を持つ若い青年経済人が集まり、これまで地域の発展と歴史を紡いできました。今年で44年目を迎えるにあたって、敬愛なるシニアクラブの先輩の皆様をはじめ関係諸団体の皆様、各LOMの皆様にJCI交野へのご理解とご支援に感謝を申し上げます。
 コロナ禍を経て生活様式や地域経済は大きく変化をしました。その中で人と人との繋がりは希薄化し様々な「孤立」が生まれ、それが高齢者の孤独死や子供の虐待件数の増加など課題につながっています。そのため交野のまちの新たな成長に向けて、まず地域コミュニティの再生が必要です。
 私は2018年「地域に貢献したい」との思いで入会をし、約5年間を通して、JCが地域にとっていかに信頼される団体であるのか、一人でできないことも仲間とだったら大きな一歩を実現できるということを経験の中で教わりました。その経験はいつも自分が本気で向き合ったときに体験することができ、大きく自分を成長させてきました。今年度はすべてのメンバーが各々の立場からJC運動にフルコミットし、本気で地域を再生させるリーダーとして成長できる組織にしてまいります。

人財育成と組織運営
 コロナ禍を経て会員数は維持されているものの、入会歴の浅いメンバーが多いことから、JCの意義についての理解や理事メンバーの運営意識の向上が求められます。そのためメンバーがそれぞれに応じた成長とやりがいを感じることができるよう人財育成を進める必要があります。
 まずは、会員数の拡大に向けて、定期的な会員拡大交流会や公開例会の開催を行い、JCの魅力を多くの方に知っていただくとともに地域のリーダーとなる仲間を発掘します。そして、メンバーがJC運動を通じて自己や社業をどう発展させていきたいのかを考えビジョンを持つことができるよう自己成長を促す例会を行います。さらに、理事メンバーが委員会運営に積極的に関与し、様々な手法でサポートを行い全員参加の組織体制をつくります。また、同じ志と方向性を共有し関係諸団体とのつながりを深める場として定時総会と総会懇親会を行います。そして、JCI交野の窓口となるホームページの運用を明確にし、動画を含むSNSを活用しながらJCI交野の魅力と運動を発信します。
 人財の成長を通じて、すべてのメンバーがあらゆる地域資源を巻き込みながら地域社会を大きく動かすリーダーになることを目指します。

地域連携
 近年のコロナと物価高騰の影響により地域経済は大きく影響を受けながらも緩やかな回復をしつつあります。そのため交野市の歴史や文化、資源を活かしながら地域と連携をしてさらにまちを元気にする必要があります。
 まずは、地域企業が継続し発展し続けられるよう新たな学びを得る機会として公開例会の開催を行います。そして、50周年に向けた運動指針「Vision For 2030」ココロオドルまち交野の創造に向けて、災害時における避難所運営をはじめ共助としてリーダー的役割を担う意識と知識向上の例会の開催、交野市の地域産業と連携して交野の新たな魅力の発掘と発信をする事業の展開を行います。
 さらに、まちの賑わいを市内外に発信していくため行政や関係諸団体と協力をしてかたのにぎわいフェスタを行います。そして、未来を担う子供たちがスポーツを通して「礼儀・礼節」、「努力すること」や「他者への思いやり」を育むために、第71回わんぱく相撲大会交野場所を開催します。また、北河内6LOMが協力関係を築いて相互発展を遂げるために北河内地域合同例会、3JC合同例会並びに事業を展開します。
 そうすることで、まちの事業者や団体がそれぞれの立場で一層輝き、市内外多くの人に交野の魅力を伝えることで、コロナ前以上にいきいきとした賑わいのあるまち、交野を目指します。そして、開催するすべての事業や例会において、JCI交野の運動を知っていただき、JCが地域を動かす要としての存在を高めます。

45周年に向けて
 JCI交野が走り続け受け継がれてきた歴史と歩みを認識するとともに、JCI交野らしく成長し続ける思いを共有する必要があります。
 まず、理事メンバーを委員として含む45周年準備室を設置することで周年に向けた取り組みをチームとして進めます。そして、行政をはじめ市内外の関係諸団体、JCに所属する同志にも広く発信をするべく、協力体制を築きながら大阪ブロック大会枚方大会や近畿地区大会、全国大会などで「交野に行きたい!」と思える文化や特産、歴史を活かしたブース出展と、対外活動における挨拶の場を通して45周年事業に向けてカウントダウンを入れたPRを行います。特に、近隣LOMとは手を取り合って合同事業や例会を成功させ、周年事業への協力を求めます。本年からしっかり準備とPRを行い、次年度に迎える45周年を最高のかたちでバトンを繋ぎます。

結びに
 限りある時間の中で、本気で向き合って自分たちのやり方でまちづくりに関わる、このような経験ができる団体は非常に少ないと思います。私は、すべてのメンバーがかけがえのない経験と無限の成長ができるよう、理事メンバーとともにすべての事業に対して全力でフルコミットし、JC運動を大きく前進させていきます。そして、人が気軽に集える機会を創出することで、人と人が交流し活気に溢れる賑わいのあるまち、かたのを目指します。
 関係諸団体の皆様、そして敬愛するシニアクラブの先輩の皆様におかれましては、一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。